フットバッグの起源
フットバッグは、1972年にアメリカのオレゴン州で生まれました。
膝のケガをしたジョンという人が、筋肉を動かす為によい方法を探し、中に豆が入ったお手玉のようなものを蹴る遊びを考えました。たまたまそれを見たマイクという人が面白がって一緒にその遊びを始め、2人はすぐに仲良くなりました。
その時、その遊びを「ハック・ザ・サック」と呼びました。
ジョンとマイクは、すぐにこの遊びに夢中になり、マイクはこの遊びを、世間一般に広めたいと思いました。二人は、商品を作り、「ハッキー・サック」を商標登録しました。そして、この商品とこのスポーツを、売り込む計画を立てました。同時に彼らは、このスポーツの「一般的な」用語を作成することにし、彼らはこのスポーツを、「フットバッグ」とを命名しました。
1975年、不運にもマイクは、心臓発作の為、28歳という若さでこの世を去りました。ジョンは、スポーツとして、フットバッグに対して描いたビジョンを現実のものにすることを決心し、この商品と遊びの普及活動を続けました。彼は、多くの人の助けを借りて、National Hacky Sack Association を設立しました。彼は結局、ハッキー・サック・フットバッグへの権利を Kransco (Wham-O の関連会社。フリスビー・フライング・ディスクを製造していた)に販売しました。
ハッキー・サックの商品が作られてから、世界中にたくさんのフットバッグに没頭する人が現れ、やがてこのスポーツは誕生しました。
プレーヤーは、バレーボールやテニスのように、高さ約150cmのネット越しに(バドミントンコート)、フットバッグを蹴り始め、こうして「フットバッグ・ネット」は、魅力的なスポーツとなりました。
プレーヤーが輪になって立ち、フットバッグを使って様々なトリックをし、バッグをパスし合う「フリースタイル・フットバッグ」は、もっとも人気のあるものになりました。やがてフリースタイラー達は、新体操やフィギュアスケートのように、音楽に合わせたルーチンを作るようになりました。
フットバッグスポーツには現在、競技について、様々な方面で統治されたルールがあります:International Footbag Committee (IFC)。フットバッグに関する詳しい情報を得るために、フットバッグスポーツの公式ルールと、このウェブサイト(英語サイト)をよくご覧ください 。
[Footbag worldwideより引用]
フットバッグの競技
フットバッグ・ネット
バレーボールやテニスの様に、高さ約150cmのネット越しにサーブやスパイクなどを手を使わずに足だけで行う。セパタクローに近い競技です。
このフットバッグネットで使うバッグはフリースタイルで使うバッグと比べて固く、ひと回り大きい。サッカーボールに近い固さです。
競技はシングルとダブルスとあります。
フリースタイル・フットバッグ
フットバッグの中で最も人気のある競技です。フリースタイル・フットバッグの中でも競技が何種類があります。
主な競技を紹介します。
フリースタイル(Freestyle)
決められた時間内で音楽に合わせて踊るように様々な技を繰り出していき、 そのルーティンの難易度、美しさ、オリジナリティ、音楽との融合など、フットバッグの技術を総合的に競う競技。
競技時間はクラスによって異なり、オープン(上級者)が2分、インターミディエット(中級者)が1分30秒。
審査は各審査員が演技を芸術点と技術点それぞれ6点満点で評価し、それを順位に換算。
順位の合計数が最も低かった者が優勝となる。
この競技もフットバッグ・ネットと同様にダブルスとシングルがある。
ビッグ3(Big 3)
決められた挑戦回数内で大技を3発連続で繰り出し、その難易度、美しさ、オリジナリティなどを競う競技。
挑戦回数は7回が一般的。大会によって「Sick 3(シック・スリー)」などと呼び名が変わることがある。
シュレッド30(Shred 30)
30秒間でどれだけ高度かつ色々な技を繰り出せるかを競う競技。 審査は繰り出された技を下記の公式にあてはめてスコアを算出し、最もスコアが高かった者が優勝となる。
スコア=(Adds / Contacts) * Uniques + Adds
Adds: 合計add数(しっかりと決めることができた技だけカウントをする)
Contacts: 繰り出した技の数(ドロップしてもカウントをする)
Uniques: 技の種類(足が左右異なれば別の種類となる)
ファットコンボ(Phat Combo)
決められた挑戦回数内で大技を2発連続で繰り出し、その難易度、美しさ、オリジナリティなどを競う競技。
挑戦回数は7回が一般的。
ビッグ・ワン・トリック(Big 1 Trick)
決められた挑戦回数内で超大技を1発だけ繰り出し、その難易度、美しさ、オリジナリティなどを競う競技。
挑戦回数は7回が一般的。大会によって「Sick Trick(シック・トリック)」などと呼び名が変わることがある。
[NFAより引用]
フットバッグの大会
世界大会(ワールズ)
毎年夏に世界大会が開かれています。世界各国からプレイヤーが集まります。
ここ最近の開催国は、以下の通りです。今年はドイツのベルリンで開催予定です。
2009年 ベルリン(ドイツ)
2008年 プラハ(チェコ)
2007年 フロリダ(アメリカ)
2006年 フランクフルト(ドイツ)
2005年 ヘルシンキ(フィンランド)
2004年 モントリオール(カナダ)
2003年 プラハ(チェコ)
2002年 サンフランシスコ(アメリカ)
日本大会(JFC)
国内でも毎年秋に全日本大会が開かれています。開催地は理事会で決定されます。
現在まで、東京か大阪かどちらかで開かれています。今年は大阪で開催されるかもしれません。
Japan Footbag Championships(JFC)という大会です。
全国からプレイヤーが集まり、日本一を決めます。
JFCで行われている競技は、「フリースタイル」と「ビッグ3」です。
2007年の大会の動画を紹介します。
フットバッグの魅力
フットバッグは、いつでもどこでもバッグ1つあれば誰とでも楽しめる遊びです。
1人でただ蹴るだけでも楽しいし、みんなで輪になって蹴るともっと楽しいでしょう。
フットバッグは老若男女年齢を問わずに遊べるスポーツです。
フットバッグの楽しみ方はそれぞれにあります。
体の色々なところを使ってバッグを蹴ったり、乗せたり、
音楽に合わせながらしたり、
新しい技を練習したり、
技と技を繋ぐ練習をしたり、
競技で優勝を目指したり、
まだ誰も決めたことのない新しい技を開発したり、
カッコイイから始めてみたり、
自分に何か人には出来ない特技を作りたいと思って始めてみたり、
運動不足解消に始めてみたり、(エクササイズとしても有効です。)
フットバッグを通じて友達をつくったり、(これは日本だけではなく世界中に友達が出来ます。)
自分にあった楽しみ方でマイペースに楽しめます。
適度な運動は、脳の働きを活性化してくれます。
運動不足解消にもなり、健康な体になることでしょう。
フットバッグで充実した人生が送れるかもしれません。
フットバッグをやってみたい!